Project Mind

プロジェクトマインドとは

弊所の弁護士がどのようなマインド(精神)で事案に取り組んだかを連載しています。

背景

依頼者は、飲食店で散財するために多額の借金をしたことで、返済が困難になったため、自己破産を希望してご依頼を受けました。

解決に際し気をつけたこと

破産に至る原因が、飲食店での多額の飲食や、ギャンブルなどの浪費に当たる場合は、免責許可(債務の支払を免除すること)が認められない可能性があります。
特に、依頼者の場合は、破産に至る原因が、総額数千万円の飲食店での利用であったため、免責許可が認められない可能性が十分あった事案でした。
また、破産をする目的は、単に免責許可を得ることだけではなく、免責後の生活再建ができなければ、また借金に苦しむことになります。そのため、今後浪費や借金をしないような生活を依頼者と一緒に考え、習慣づけてもらうことが重要です。
そこで、依頼者にはこれまでの浪費に対して、浪費した理由を振り返り、反省文を提出してもらうとともに、安定した収入を確保するため、就職活動を勧めたり、今後浪費をしないように家族に家計の監督を依頼するなど、裁判所や破産管財人に対して、依頼者が十分に反省し、今後は絶対に浪費をすることがないことをアピールするようにしました。
その結果、無事裁量免責が認められ、依頼者の経済的再生を図ることができました。

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