Project Mind

プロジェクトマインドとは

弊所の弁護士がどのようなマインド（意識、考え）で事案に取り組んだかを連載しています。

背景

被害に遭ったのは、真剣に婚活をしていた３０代の女性。
１年以上の交際に及んでいたが、既婚者だとわかる言動なし。
弁護士との面談でも、とても真面目で、誠実な女性だということがよくわかりました。

解決に際し気をつけたこと

相手方が依頼した弁護士は、そもそも金銭請求は成り立たないと争ってきたため、裁判になりました。
裁判では、既婚者と知らずに性交渉に及んだという点のみならず、女性が如何に真剣に交際していたか、相手の言動が如何に悪質であったかということを、裁判所にも伝わるよう丁寧に説明しました。
これによって、話し合いをする間もなく別れることになった相手へのモヤモヤした思いを解消することにも繋がったのではないかと思います。

結婚を望む女性にとって30代の1年は大事な時間です。
“婚活詐欺”は、女性が結婚を望んでいることを知りながら、既婚者であることを隠しつつ、結婚をにおわせ、交際を引き延ばそうとする悪質な事案です。
既婚者であることが発覚した時、せめて真摯に謝ってもらえれば、ほんの少しでも溜飲を下げることができるのかもしれませんが、妻にバレたからと開き直る男性も多いです。
その上、金銭も支払わないと言い出すのは許せることではありません。
依頼者の失った時間は取り戻せませんが、とことん責任を追及し、逃れられないと認識させて後悔と反省を促し、依頼者のモヤモヤした気持ちをほんの少しでも解消できればという思いで取り組みました。

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