Project Mind

プロジェクトマインドとは

弊所の弁護士がどのようなマインド(精神)で事案に取り組んだかを連載しています。

背景

依頼者(女性)は、相手方と2年以上交際していたところ、相手方(男性)が既婚者であることが発覚したため、慰謝料請求を行いました。
もっとも、金額面で折り合いがつかず、相手方から、民事調停を提起されました。

解決に際し気をつけたこと

依頼者は、自身が結婚適齢期であったこと、その大事な2年間を奪われたことに大きな憤りを感じていました。
また、相手方の親族とも交流があったことから、まさか既婚者であるとは思いもよりませんでした。
とはいえ、解決するには金銭的解決しかないというのは現実問題としてありますので、まずはそのことを理解してもらいました。
そのうえで、本事案は、依頼者も相手方も経済的にゆとりがある状況であったことから、「相場」をどう考えるかにはとても苦労しました。

法律的な慰謝料の「相場」は、依頼者にとってはとても満足いくものではありませんでした。
しかし、訴訟となれば間違いなく「相場」に収まります。
そのため、法律家として客観的な相場観を伝えながらも、依頼者の怒りや思い、価値観にも寄り添うことを心掛けました。
結果、依頼者は、相場をわずかにでも上回る結論であれば納得するとの気持ちの整理ができ、相手方もその気持ちを汲んでくれました。
そして、こちらが考える「わずか」を大きく超える金額で合意することができました。

法律家が入る以上、「相場」から離れることはできませんし、上記のような結論に至るかには、多分に運の要素も絡みます。
しかし、依頼者の強い思いを受け止め、しっかりと寄り添うことで解決の糸口が掴める実感を持てた事案として、強く印象に残っています。

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