「WHY」の重要性
2018/7/14
みなさん、こんにちは。代表弁護士の瀧井です。
今日は、私が事務所経営をするうえで、さらには、決断をするうえで心掛けている、たった一つのことを書きたいと思います。
1 常に心がけているたった一つのこと
それは、タイトルにもある「WHY」(=目的)を意識することです。
至極当たり前のことなのですが、例えば、ドライブをするとして、目的地によって、最適なルートや、場合によっては持ち物も変わってきますよね。
ですので、判断をするにあたっては、「WHY」(=目的)を明確にすることは必須となります。
以下では、「WHY」(=目的)を明確にすることのメリットを、私自身を題材にしてお伝えしたいと思います。
メリット1:判断のブレがなくなり、決断が早くなる
まず、目的が定まっているのですから、どんなときでも、(少なくとも自分の中では)一本筋が通った判断ができます。
そして、判断の軸が1本しかないので、当然、決断のスピードは段違いに上がります。
私の場合には、事務所を設立した目的、もっというと人生の目標は、「自分に関わる全ての人の自己実現に貢献したい」というところにあります。
これをより現実的で具体的な話に落とし込むと、例えば対職場ですと、「より楽しい職場を作りたい」ということになります。
ですので、事務所経営における判断は、全て、「より楽しい職場になるか」というたった一つの基準に集約されます(もちろん、短期的に楽しくするか長期的に楽しくするかのどちらを重視するかによって結論が変わり得ることもありますが、私の場合には長期的視点を重視します。)。
メリット2:これまでの「当たり前」に影響されない
目的地が明確になると、場合によっては、これまで誰も見向きもしなかったけもの道が最適なルートとなるかもしれません。
さらに、地上ではなく空のルートという選択肢が生まれるかもしれません。
ですので、これまでの常識とは異なる戦術が生まれる可能性が出て来ます。
仮にそうなれば、その道は当面はライバルがいませんし、自らが第一人者になることができます。
私の場合には、楽しい職場を作るためにある程度の規模感を出したいので、早期に人員増強に踏み切りました。
また、基本的には、弁護士という仕事に限定しなければならない理由はないということになります。
メリット3:人のスクリーニングになる
「WHY」(=目的)が明確になり、かつ、それを外部に発信すれば、これに共感できない人間は自ら遠ざかっていきます。
色々な価値観の人と交わることは自分の幅を広げるという意味で有益です。
しかし、時間は有限であって、そもそも交わり得ない価値観の人とは、最初から接点を減らす方が得策かもしれません。
そして、空いた時間を、より合う人や自分の成長につながる人と過ごす方が有意義ではないでしょうか
2 注意点
最後に、「WHY」(=目的)を明確にする際の注意点(自らへの戒め)を挙げておきます。
注意点1:自分だからこその「WHY」を見つける
主語が他の人でも成り立ちえる「WHY」だと意味がありません。
自分の経験に根差した「WHY」である必要があります。
経験に基づかない理念は地に足がついておらず、単なる意識高い系になってしまいます。
注意点2:変化をいとわない
一度決めた「WHY」であっても、検証を怠ってはいけません。
刻一刻と社会は変化しますし、その社会の中で自分自身も経験を積んでいくわけですから、「WHY」が変化するのは当然です。
注意点3:なるべくシンプルに
決断者は、場合によっては説明を求められる立場にあります。
ですので、第三者からも分かりやすい、シンプルな「WHY」が望ましいでしょう。
3 まとめ
以上が、私が事務所経営をするうえで、さらには、決断をするうえで心掛けていることになります。
私自身、どちらかというと、直感派、行動派の人間ではあると思います。
そのような人間であっても、「WHY」(=目的)を意識することで、上記のメリットを享受できているように感じています。
ある意味当たり前すぎる内容ではあるのですが、この記事を読んでいただいた方に、少しでも意味があれば嬉しいです。
執筆者:弁護士 瀧井 喜博