弁護士に聞く!マッチングアプリを利用する際に気を付けるべき点とは
2024/6/19事務局のFです。
皆さん、残念ながらこの世には、既婚者でありながら独身と偽り、結婚を餌に独身者と付き合おうとする不届き者が後を絶ちません。
こういった事件を弊所では、「婚活詐欺」と呼んでいます。
婚活詐欺を働く者の生息地は多岐に渡りますが、主にマッチングアプリに多く潜んでいるそうです。
わたしも婚活をする身ですので、明日は我が身であると不安にかられます。
そこで本日は、森本弁護士に、マッチングアプリを利用する際の注意点についてお伺いしようと思います!
F「本日はよろしくお願いします。早速ですが、アプリを利用する際に、避けた方がいい男性の特徴を教えてください。既婚者は絶対に避けたいんです。」
森本「本当に早速ですね。では、いくつか“怪しい男性”の特徴を挙げていきます。」
1 最初から「結婚」アピールする男性
森本「まずは、メッセージのやり取りや、実際に会った際に、やたら『結婚』をアピールする男性。本当に結婚したい気持ちが強い男性である場合もありますが、出会ってすぐにこの人と結婚!なんて思う人は稀ではないでしょうか。出会ったばかりであるにもかかわらず、『結婚』アピールが強い人に関しては、ちょっと注意が必要かもしれません。」
F「確かに、最初から『結婚』アピールをガンガンしてくる人は稀ですね。でもアプリをしていたらたまにいます!プロフィールでアピールしている人もいますよ。気を付けよう…!」
2 家に入れてくれない男性
森本「あと分かりやすい特徴で言えば、『家に入れてくれない男性』。部屋が汚い、誰かと同居している等、なにかと理由を付けて、頑なに家に入れてくれない人は要注意かと思います。家に入れてくれない=誰かと住んでおり、その人にあなたの存在を知られたくないと思っている可能性があるからです。」
F「確かにそれは怪しいですね。汚いとかだったら掃除もできない男性って感じでそもそも嫌です。」
森本「既婚者でなくとも、家に入れてくれない人は、なにかしらやばいところがあると個人的には思います。」
3 周囲の誰にも会わせない、会ってくれない男性
森本「結婚をアピールしているにも関わらず、家族や友人に会わせたり紹介したり、といった事が全くない場合も少し引っかかりますね。既婚者であれば、当然に彼/彼女の周囲の人は家族の存在を知っています。そこに恋人の紹介はできないはずなので、周囲の誰にも会わせてもらえない場合、怪しいと思っていいと思います。」
F「なるほど。こっちの友達にも会ってくれなさそう。」
森本「そうですね。既婚者であれば、2人の関係を2人だけで完結しようとする人が多いので、自分のみならず、相手の周囲の人にも会おうとしない人が多いでしょう。ですが、ごく稀に、周囲の人間に紹介することにより信頼させようとする詐欺師もいます。紹介等してもらえるからといって、安心するのは早計かもしれません。」
F「周囲の人も巻き込むとは。類友というやつですかね。詐欺師の周りは詐欺師ばかりなのか。」
4 記念日/イベント時に会えない男性
F「あ、あとクリスマスや誕生日に会えないとか、そういったベタなこともありそう!」
森本「そうですね。クリスマス、誕生日、お盆や正月など、既婚者であれば家族で過ごすようなイベント時に会えない、というのも大きな特徴かと思います。ただ1点、注意点が。」
F「注意点とはなんですか?」
森本「奥様の里帰り出産等で、一時的に時間があり、支障なく会えていたというパターンもあるので見極めは難しいです。仕事等を理由に、急に会えなくなったり、電話ができなくなったりすると怪しいと思います。」
F「え、会えていたのに?仕事とか言われたら信じてしまいます!」
5 弁護士の勧める婚活詐欺対策
F「アプリで出会った場合、やっておいた方がいいことはありますか?」
森本「まず大事なのは、言葉だけでなく“行動が伴っているか”をしっかり見極めることです。婚活詐欺である場合でもそうでなくても、結婚したいのであれば家族、友人に紹介、挨拶をしたり、一緒に住む家を探したり、2人の将来設計を話し合うなど、実際に何かしら行動をするはずです。耳障りのいい言葉ばかりいう割に、なにかと理由をつけて、取るべき行動を取らない男性に対しては毅然と対応した方がいいです。」
F「それは間違いないですね。今後、嘘つきとマッチングしたらどうしよう。実際に出会った相手が既婚者だった場合に備えて、できることはありますか?」
森本「巧妙に嘘をつく婚活詐欺師は実際に存在します。せめてお付き合いする時は、名前と電話番号を確認するようにしてください。偽名を名乗る詐欺師もいるので、免許証や保険証等、なにか書類で確認出来るのが理想です。また、電話番号に関しては、それを押さえておくだけで、本名、住所を割り出せるヒントになり得ます。最近はお付き合いをしても、ラインのみ交換しているカップルが多いようですが、必ず電話番号も交換しておきましょう。」
F「名前と電話番号ですね、了解しました。でも、疑いだすときりがない気がします。実際に結婚する、というタイミングまで、本当に独身であるって確信はできないものですか。」
森本「本当に心配であれば、戸籍や独身証明書を取得してもらえばいいですよ。実際に、彼女が不安がっているので、それらを取得して見せた、という友人もいます。本当にあなたの事を想っている恋人であれば、不安を打ち明ければ、必ず対処してくれると思いますし、そういう人を選べると幸せになれるんじゃないかと思います。」
F「戸籍と独身証明書!なるほど、確かに恋人が不安がっているのであれば、それくらい取って見せてくれたらいいですね。いろいろ勉強になりました。ありがとうございます。」
森本「こちらこそ。もし既婚者に当たってしまったら、すぐに損害賠償請求しましょうね。」
F「当たらないように祈ってください。(笑)」
6 さいごに
今日は、アプリに生息する婚活詐欺師について、森本弁護士にいろいろなことを教わりました。
婚活中の方、これから婚活を始められる方の参考になると幸いです。
もし彼氏/彼女が怪しいと感じたら、迷わず弊所にご相談ください。
我々は、婚活詐欺師を許しません。
お読みいただき、ありがとうございました。
監修者:弁護士 森本 禎
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