弁護士に依頼した方がいい事案

2021/4/21

皆さん、こんにちは。瀧井です。

弁護士に相談、依頼するハードルって、とても高いですよね。
だからこそ、「相談したい!」と思った時は間違いなく相談し時です。また、なるべく早めに相談してもらった方が、なんとかなる可能性が高まります。
病気のときと一緒ですね。
問題は、いざ相談したあと、実際に依頼するかどうかです。
弁護士は専門的な知見をベースに時間を切り売りしており、また、想像以上に解決まで時間がかかることも多いため、どうしても安価でサービスの提供ができません(時間は有限である以上、安価にしすぎると、一つの案件にかけることができる時間が減ってしまい、結果として依頼者さんの不利益となります。)。
そのような高額のサービスを利用するかどうかは、究極はその人の価値観によるとしか言えないのですが、判断の際の思考の枠組みの一例を、参考として挙げさせていただきます。

1 感情か勘定か

皆さんの思いがどこにあるかを分析しましょう。
感情か勘定か、すなわち、気持ちかお金か、もしくは、どちらをどれだけ重視したいか。
仮に感情優先であれば、シンプルに、お財布との相談になります。

2 経済的メリットの判断

仮に勘定を優先、すなわち、経済的メリットを重視するのであれば、依頼すればどの程度勝てるかを検討しなければなりません。
「どの程度」というのは、①法的に筋が通っているかのみならず、②回収可能性も含まれます。
もっとも、弁護士が介入しなければならないほどのトラブルは、法的にも複雑で「絶対勝てる」場面などないことには注意が必要です(また、職務基本規程上、弁護士はそのような断言をしてはいけません。)。
そのため、回収可能性はとても大きな判断要素になってきます。というのも、裁判で勝っても、勝った側が相手方の財産を自ら調査しないと、強制的な回収はできないのです。ない(ように見える)ところからは取れないのです。
ですので、結局はケースバイケースで依頼すべきかを判断しなければなりません。
ただ、それではせっかく読んでいただいた意味が少なくなってしまうので、一例として、弊所の一般民事事件の報酬規程から、どの程度の経済規模の紛争であれば依頼した方がいいかを示したいと思います。あくまでも一例ですし、どれだけ感情を加味するかによっても判断は大きく変わってきますので、あくまでも参考程度に留めてください。

請求額や請求されている額が

50万円 勉強代と考える(弁護士費用だけで30万円程度はかかってしまうため)

100万円 迷う・・・

200万円 原則依頼したほうがいいかも

300万円 原則依頼したほうがいい

ふわっとしたニュアンスでいうとこんなイメージです。

 

弊所では、ご相談いただいたあとにお見積りをお出ししますので、相談=依頼と考えなくて大丈夫です。
まずは、お気軽に、かつお早めに相談してみてください。

弊所では相談料を頂いていますが、相談料を払ってでも相談したい、もしくは、仕事を休んででも・抜けててでも相談したいという状況かどうかが、弁護士に相談すべきタイミングかの判断基準になるのではないでしょうか。
もちろん、相談は早いほうがいいので、少しでもご不安のある方は、お気軽にお問い合わせください。


執筆者:弁護士 瀧井 喜博

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