2019年の総括と、今後の展望 ~より効率的な成長のために~

2019/12/28

皆様、代表の瀧井です。
2019年もまもなく終わります。
今年一年、本当にお疲れ様でした。
皆様方のおかげで、今年も何とか乗り切ることができました。
せっかくなので、来年以降の指針を立てる前提として、今年一年の総括と、今私が考えていることをまとめてみたいと思います。

1 2019年の経営状況

4期目(弁護士法人としては1期目)の2019年の売上は、前年比およそ140パーセントの着地となりそうです。
昨年も、前年比およそ140パーセントの成長だったので、成長の歩みをとどめることなくこれたということで、結果としては満足のいく一年だったと思います。
取り扱い分野についても、幅広い案件をご依頼いただきながらも、男女トラブルや交通事故についてはコンスタントに受任させていただき、さらに、社債発行や、暗号資産含む金融に関する案件など、専門分野も少しずつ開拓できつつあります。

今年は、年始に法人化を行い、また、10月に2回目の事務所移転を完了するなど、目に見える動きが目立ちました。
来年は、売り上げの成長は110パーセント程度に抑える予定です。いったん立ちどまり、事務所の組織化と、各弁護士の生産性及び仕事の質の向上など、長期的な視点で依頼者の皆様の利益になるよう、足場固めの一年にしたいと考えています。
特に、まだまだ成長途上にある弊所メンバーとしては、どのようにしたら効率的な成長ができるのかを追求していきたいと思います。以下では、その点について考察します。

2 効率的成長のために

一を聞いて十を知る。
これが実現できれば、効率的に成長できるであろうことは異論がないと思います。
そのためにはどのような能力が必要なのでしょうか。
私は、一つの見解として、「抽象化と具体化を自在にできる能力」が必要と考えています。
ここでいう抽象化というのは、物事の共通点や本質を抽出して、より大きなまとまりで考える思考をいうと定義します。「一般的には~」で繋ぐ思考が抽象化といえるでしょう。

(1)具体化

具体化とは、物事の意味や様子をより実践的な形ではっきりと明確に考えていく思考と定義します。「例えば~」で繋ぐ思考のなかに、具体化も含まれるといえるでしょう。
日常生活においてまでこの抽象化と具体化を繰り返すことにより、より効率的な成長が可能となるのはないでしょうか。

例えば、デザインについて学んでいるときに、最終的に表現したい姿をイメージして実行することがデザインの本質であるとの仮説を立てます(抽象化)。
そして、最終的に表現したい姿をイメージして実行するという頭の使い方は、戦略立案にも応用できると考えられます(具体化)。

歴史を学ぶことについても、大きな決断を行う際の普遍的な原理原則を抽出し(抽象化)、現代との相違点を分析し適用することで、今自分が直面している問題についてどのような判断をすべきかの参考にすることができます(具体化)。

法律の話に引き付けて考えるならば、法学部生もよく知っている「類推適用」というのは、法律の趣旨の検討と類推の基礎の検討を経て行われるという点で、抽象化と具体化を行っているといえるのではないでしょうか。

(2)分析

また、いわゆる「分析」というのも、抽象化と具体化を意識することで、クリアに行うことができると考えています。
私は、分析を、構造化と細分化という二つの視点で整理しています。
構造化は、全体の位置づけを意識する俯瞰的な作業、細分化は、対象を構成する要素を意味ある限度で可能な限り細かく分ける作業と定義付けています。
つまり、抽象化の一つの手法として構造化があり、具体化の前提として細分化があります。

以上のように、あらゆる事柄において抽象化と具体化を意識して行うことで、「一を聞いて十を知る」に近づいていけるのではないかと考えています。

3 総括

弊所にとって、これまでは、がむしゃらに突き進んできて、偶然今があるに過ぎません。2020年は、より効率的戦略的な成長をしていきたいと思います。
皆様方におかれましては、今後とも変わらぬご指導ご鞭撻を賜りますよう、お願い申し上げます。


執筆者:弁護士 瀧井 喜博

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