事務局便りvol.75(法律事務職の部屋vol.2~自己紹介②実際にこの仕事をしてみて~)
2024/11/21みなさま、こんにちは。事務局のcとnです。
『法律事務職の部屋』第2回は、私たちの自己紹介後半戦「実際にこの仕事をしてみて」です。
では、さっそく参りましょう。
Q3法律事務所で働いていてよかったと思うことは?
c)様々な手続きや制度について知ることができる点です。
この仕事では、あらゆる手続きに触れる機会があります。
働くまで知らなかったことが山ほどあるので、今後、自分が生きていくうえで困りごとに遭遇した際の対処方法については、多少の事では動じないと思います。
また、友達や親族が、困っている時に相談をしてくれることが増えました。
身近な人に頼ってもらえるのは、単純に嬉しいです。
私は事務員ですので、問題解決に乗り出すことはできませんが、解決に至るまでサポートできることに喜びを感じます。
n)社会的生命力が強くなったこと。
普段の生活で意識することは少ないですが、法治国家には「知らなかった」では済まされないルール(すなわち法律ですね)がたくさんあります。
20代の頃は周囲から世間知らずと思われているのではないかとコンプレックスに感じていましたが、今やそれは全くなくなりました(笑)。
また「こんなこと(たとえば相続、離婚、労使関係など)で困っているが、どこに相談したらよいか」といったことは、親族や元同僚・その知り合いなど、よく尋ねられるようになりました。
私自身は弁護士ではないので相談にのることはできませんが、適切な相談先への道案内という意味で、微力ながら人の役に立てるようになったのも、よかったことかなと思います。
・法律事務職のこんなところがおすすめ
c)普通に生きていると、「弁護士」に出会う頻度はそこまで高くないのではないかと思います。
弁護士と言えば、お堅い、まじめ、エリート、気難しいなどのイメージがあるかもしれません。
ですが、実際に働いてみると、本当に様々な人柄の弁護士がいることが分かります。
私個人の意見ですが、弁護士には、個性的なキャラクターの人が多いです。
自分にはない視点の、面白い発想、考え方を聞けるので、近くで働いていると考え方の幅が広がる気がします。
また、なにか困りごとがあった際、すぐに相談できることも、おすすめしたいポイントです。
実際に、私の母が交通事故に遭った際、事故直後に事務所に連絡し、初動からアドバイスをもらって対処することができました。
その後も示談交渉までお願いしたのですが、信頼できる弁護士に家族の困りごとを依頼でき、自分も家族のために働けるのは、とてもありがたいことだなと感じました。
弁護士を探す際、信頼出来て、話しやすい弁護士を探すことは、問題解決に至るまでの一つのハードルではないかと考えています。
先に言ったように、弁護士にはいろんなタイプの先生がいるので、最初からなんでも話せる弁護士と出会えた方は幸運です。
家族、友人が困った際に、自信をもって紹介できる、安心して任せることができる弁護士が近くにいることは、私のためにも、私の身近な人のためにも、とても幸せなことだと思います。
n)弁護士と法律事務職との関係は、医師と看護師との関係に例えられますが、法律は看護師とは異なり国家資格ではないので、誰でもいつでも何歳からでも始められます。
専門性が高いのでそれなりの研鑽は必要ですが、仕事内容はどの事務所も共通のため非常に転職に強く、また年齢を問わず働けるのも魅力だと思います(実際に、裁判所書記官として勤務されていた方が、退官後、法律事務職員として働くということも多くあるようです)。
年金の支給開始年齢が70歳になるかもしれないこの世の中、年齢を重ねても永く安定して働きたいという方にはうってつけの仕事だと思います。
・これから法律事務所で働こうという人へ一言
c)法律事務所の事務員になろうと考えた際、「法律事務所の事務員とは」をテーマにしたセミナーに参加しました。
登壇者は実際に勤務されている事務員の方と弁護士の先生だったのですが、法律事務職員に必要な要素は、ずばり「野次馬精神だ」とおっしゃっていました。
当時はそんなミーハーな、と思っていたのですが、働いてみると確かに野次馬精神がある人の方が、より熱心に働ける職場ではないかと感じる場面が多くあります。
法律事務所は、依頼者様の人生にかかわる重大な問題を解決するために存在します。
事実は小説よりも奇なりとはよく言ったもので、こんなことが本当にあるのか!!と目や耳を疑うようなことが起こることも、珍しくありません。
事務職員ですので、書類の提出や資料の作成は、単純作業として行うことも可能です。
ですが、事件の内容を知り、助けになりたい!と思うことで、より心を込めて熱心に働けるようになります。その意味で「野次馬精神」が大切なのだと思います。
人の人生に大きくかかわる仕事なので、事務員としての単純な作業をするだけだと思っておられる方には向いていないと思います。目的意識を持って「仕事」をしたい方に、ぜひおすすめしたい職業です。
n)向上心を持ち続けてください。
法律は決して甘くはない世界ですから、最初は、特に未経験であればなおさら、分からないことだらけで泣き出したくなることもきっとあるはずです。
でも、「初めて」は等しく誰にでもあります。
違うのは、勇気をもって一歩を踏み出したか、そうでないか、ただそれだけです。
分からないことが分かるようになったとき、できないことができるようになったとき、そこには一歩成長したあなたが必ずいるはずです。
この仕事を通して、一緒に成長できることを楽しみにしています。
次回は実際の仕事内容をご紹介していきます。
お楽しみに。
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