事務局便りvol.72(法律事務職の部屋vol.1~自己紹介①この仕事に就くまで~)
2024/10/22みなさま、こんにちは。
事務局のcとnです。
事務所の移転もあり、しばらくお休みしていた事務局だよりですが、本日から趣向を変えてリスタートです。
題して『法律事務職の部屋』。
「法律事務職の仕事とは?」をテーマに、これから法律事務所で働こうという方、法律事務所の仕事には興味はあるけど私にもできるかな、という方へ向けて、私たちの仕事内容ややりがいなどを紹介していきます。
第1回は、私たち事務局cとnの自己紹介もかねて、「この仕事に就くまで」のお話をインタビュー形式でしていこうと思います。
Q1 法律事務職員は圧倒的に中途採用者が多いですが、法律事務所入所以前の経歴は?
c)某市役所で住民票や戸籍を扱う窓口業務に従事していました。
n)某住宅機器メーカーのショールームスタッフとして10年程度、医療機関をサポートする会社で事務職として3年程度勤務していました。
Q2 法律事務所で働こうと思ったきっかけは?
c)窓口で働いていると、離婚や相続でお困りの方がたくさん来られます。
また、法律事務所の方が書類を集めにいらっしゃることも多くありました。
素人ながら、市民の方のお役に立つため、相続順位について調べ、お客様と共に戸籍を読んだりしていたのですが、窓口の職員ができるのはそこまでです。
お困りだった方の問題が、その後解決したかどうかがいつも気がかりでした。
そこで、これまで培った住民票や戸籍の知識を生かし、かつ問題解決に至るまで見守り、サポートができる、法律事務所の事務員になろうと思うようになりました。
n)医療機関をサポートする会社で勤務していた際に、社内で唯一の法学部卒業者という理由から、法務の仕事を任されたことがきっかけです。
主には、契約書・対社外文書のリーガルチェック、それに関する弁護士への相談などを、分からないながらも見よう見まねでしていましたが、そのうちに、この世界をもう少し深く覗いてみたい、法律の現場で働きたいと思うようになり、法律事務所への入所を決意しました。
Q3 法律事務の仕事に役立った、それまでの経験やスキルは?
c)先ほども述べましたが、住民票や戸籍に関する知識は、現在に至るまで大変役に立っています。
戸籍の読み方にはコツがあり、初めて昔の戸籍をご覧になった方は、どのように読み解くかをまず勉強する必要があります。
戸籍や住民票の取得方法についても、効率よく取得するためにはどのように請求すればよいか等考えることができますので、前職の経験が役に立っているなと感じます。
また、法律事務所は、常日頃から依頼者様、相手方、裁判所等関係各所から電話が頻繁にかかってきます。
来所のお客さまもありますし、もちろん事務局として書類の発送や証明書の収集なども怠ることはできません。
日中はあちらこちらに意識を向けなければならないのですが、そこでも役所の窓口対応をしていたことが役に立っているのではないかと思います。
お客様の要望や、思いもよらない困りごとが急に飛んできた場合、臨機応変な対応が求められます。
法律事務所も、関係各所や弁護士から様々な連絡、指示に対応せねばなりませんので、似ている点があるかと思います。
人が違えば対応方法も千差万別。
弁護士からの様々な要望やその時の状況に合わせて柔軟に動くことを苦に感じないのは、この時の経験が生きているからなのかな、と思います。
n)2つあります。
1つめは、ショールーム勤務時代に培われた対人対応能力です。
ショールームにお越しになる方は、若い新婚の方からご年配の方まで年齢もさまざま、商品選びの際に重視されることもさまざま(見た目なのか、機能なのか、価格なのか)で、加えて商品を仕入れてくださる工事業者の方も変わらず大事なお客様でした。
様々な年代や背景をもつ方々と接した経験は、日々過酷なストレスと戦い続ける弁護士をサポーートする上では、確実に生きているなと感じます。
2つめは、日本語に対する感覚の正しさです。
幸い子どものころから本を読むのは好きでした(ただし、読書感想文は大嫌いでした笑)から、それが自然と正しい日本語に多く触れることに繋がったのだと思います。
助詞(てにをは)・動詞・補助動詞・形容詞・形容動詞を正しく使えること、主語述語の関係が破綻していないこと、いずれも当たり前のことなのですが、日々多数の書面に触れるこの仕事をしていると、デジタル社会に生きる現代人にとっては意外とハードルが高いことだ、と気づかされます。
ゲームではなく、本を惜しまず買い与えてくれた両親や祖父母に感謝ですね。
次回は私たちの自己紹介後半戦「実際にこの仕事をしてみて」です。
お楽しみに!
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