事務局便りvol.69「試験」

2024/3/5

こんにちは。
事務局のMです。年が明けたと思ったらもう3月ですね。
毎年1月から3月までの3か月間は本当に短く感じます。

ちょうど何十年か前の3月、私も初々しい(?)高校受験生でした。
のほほんとした地方でしたし、その当時は地区制が敷かれていたので、そもそも受験できる学校に限りがあり、合格倍率が高いといってもせいぜい1倍そこそこの緩やかなものでした。
今は全県一区なので、希望者の多い高校とそうでない高校の差が非常に激しくなっています。
私の出身校も非常に希望者の多い高校ですので、今私が受験生なら合格できていないかもしれません。
この時期になると県内の公立高校の出願状況が記事になりますが、それを目にするたび、絶対的に子どもの数が減っているのに、今の子たちは本当に大変だな、とつくづく感じます。

高校受験、大学受験、大学に入れば前期試験、後期試験。思えばたくさんの試験を受けてきたものです。
私にとって最も近しいものは司法書士試験。
コロナ渦で試験日が当初の予定より3か月も遅れましたが、当日は暑すぎず寒すぎず、解放された窓から気持のよい風が吹き込んでいたのを覚えています。

受験や試験はその合否や結果ももちろん大切ですが、試験とは縁遠くなった今改めて振り返ってみると、それ以上に、自ら目標をたて、それに向かって努力する過程の方が何倍も大切で、何倍も価値があるものだなと感じます。

学生の頃は、自らの意思というよりも、やらざるを得ないものという感覚で勉強し、なんとなく高校受験、大学受験を通過してきました。
それなりに勉強はしたものの、逆立ちしないと手が届かないようなところは早々に諦めて、手が届く範囲で卒なくこなした、が感覚としては正解です。
それに対して、司法書士試験は、自分の意思で受験を決めたもの。
決めたものの、世間的には難関と言われる国家試験なんて、私なんかが合格できるはずもないと、心のどこかでずっと思っていました。
実際に、試験勉強中はなぜこんなことをやろうと思ったのかと投げだしたくなることが何度もありましたが、そこは自分との闘い。試験を終えて得たものは、学生の頃にはなかった、こんな私でもできたという自信と達成感、そしてかけがえのない同期という仲間でした。

今受験真っ只中の学生さんたちは、そんな悠長なこと言っていられないよ、というのが本音でしょう。
でもきっと、とことん真剣に努力した人には必ずそれなりの結果がもたらされるし、仮にそうでなかったとしても、その過程の中から何かしら得たものはあるはずと信じています。

積み上げた努力は必ず将来の自分の糧になる。これまでにやってきたことを信じて、堂々と試験に臨んできてください。