事務局便りvol.53(富士登山)

2023/8/18

こんにちは、事務局のSです。
夏本番となり日々暑さが増してきていますが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
私は、夏になると登山シーズンが始まったなぁと懐かしくなります。
以前は添乗員として、夏には登山ツアーに同行していました。
中でも通算20回以上登ったのは富士山です。
富士山は、2013年にユネスコ世界遺産委員会によって「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」として世界文化遺産に登録されました。
今年、登録10年となるので、1番スタンダードな登山ルートである富士吉田口コースと、富士山に関する豆知識をご紹介したいと思います!

①富士吉田口コース

スタート地点:5合目(標高約2300m)
ゴール地点:久須志神社(登山道の頂上、標高約3756m)
所用時間:登り約7時間、下り約3時間
高低差:約1456m

※剣が峰(一番高いところ)まで行く場合
スタート地点:久須志神社
ゴール地点:剣が峰(標高約3,776m)
所用時間:片道約50分(お鉢を歩きます。)
高低差:約20m

登下山道はジグザグコースとなっており、砂利道や岩場が続きます。
傾斜に沿って折り返しの多い登山道にすることで、
1.傾斜をより緩やかにする効果
2.落石防止の効果
があるそうです。
標高3000m前後の山登りでは登り下りを繰り返しながら山頂を目指すところが多いのですが、このコースは5合目から山頂まで登り続け、山頂から5合目まで下り道が続きます。
景色も変わらないので少し退屈かもしれません…。

②山小屋はたくさんあるけど物価が高い!
人気の富士吉田口ルートは、山小屋の多さでも知られており、7合目から山頂までコース上に小屋が建てられており、小屋の前を必ず通って山頂を目指すこととなります。
各小屋には売店があるので、水分や食料の調達ができますし、ベンチも用意されているので小休止できます。
ただ、標高が高くなるにつれ物価が高くなるので面白いです。

【水(500ml)の値段】
街中…約130円
5合目~7合目…200円
8合目~山頂…300円
【カップラーメンの値段】
街中…約150円
5合目~7合目…300円
8合目~山頂…500円

その他にも、トイレチップや金剛杖への焼き印なども1か所につき300円が必要です。
『富士山は手ぶらで登れる』といわれることもありますが、本当に手ぶらだと費用面で大打撃の山なので、荷物が重すぎない程度に必要最低限の食料は持って行った方が良いかもしれません

③ご来光は登下山中どこからでも拝める!
富士山は6合目から山頂にかけて樹木が育たない森林限界になっています。
独立峰で周辺に高い山がないので、コース上どこからでもご来光が拝めます!
ただ、ご来光は山頂で見たい!という方は日の出に間に合うように夜通し登り山頂を目指さなければいけません(夜歩くのは体力的にも精神的にも過酷です。)。
天気が良ければ山中湖、そして河口湖も見え絶景です!
こちらの写真は7合目でのご来光です。

富士山の山頂へ至る登山コースは4つあり、難易度もそれぞれ異なりますので、徐々に難易度を上げて挑戦できる山でもあります。
『いきなり富士山山頂目指すのはちょっと自信ないな…』という方は、富士山本宮浅間大社から5合目までの道も整備されていますので、そちらもおすすめです。
森林浴を楽しみながら5合目を目指すことができます。
他にも、5合目の各登山口を通過しながら富士山中腹を一周できるお中道巡りコースもあります。
人生に一度は富士登山!といわれているので、この夏、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか!
(参考HP:富士登山オフィシャルサイト )