事務局便りvol.29(膝は大事)
2023/3/23こんにちは。事務局のSです。
3月半ばとなって徐々に暖かくなる一方、花粉がつらい時期になってきました。卒園式や卒業式、4月からの新生活の準備などもあり慌ただしい生活を送っている方も多いと思いますが、いかがお過ごしでしょうか。
私事ではありますが、2月にプライベートで大怪我をしてしまいました。『前十字靭帯断裂』及び『半月板損傷』です。
私は学生時代、バレーボールに青春を捧げていたのですが、先日、10年ぶりくらいに試合に出ることになりました。
試合中、ジャンプをして着地したその瞬間、左膝がグニっと内側に入り、激痛が走りました。何が起きたか分からず、しばらく安静にしていると痛みも消えてきたので、立ち上がろうと膝を曲げた瞬間、またもや激痛が走りました。
「もしかして…」と思い、翌日病院へ行ったところ、前十字靭帯断裂、半月板損傷の診断を受けました。
運動をしていると、怪我は身近に起こりやすく、特に膝や脚は、一度負傷すると復帰に相当な時間がかかることは認識していましたが、まさか自分がなると思わず、完全に油断していました。
ところで競技スポーツにおいて前十字靭帯断裂はよく聞くのですが、そもそも前十字靭帯と半月板には、どんな役割があるのかご存知でしょうか。
今回負傷したことでいろいろと調べましたので、こちらでご紹介しておきたいと思います。
『前十字靭帯とは、膝関節の中で、大腿骨(だいたいこつ)と脛骨(けいこつ)をつないでいる強力な靭帯で、その役割は、主に大腿骨に対して脛骨が前へ移動しないような制御(前後への安定性)と、捻った方向に対して動きすぎないような制御(回旋方向への安定性)の2つがあります。
半月板は大腿骨(だいたいこつ)と脛骨(けいこつ)の間にあるC型をした軟骨様の板で、内側と外側にそれぞれ一つずつあります。半月板は、関節に加わる体重の負荷を分散させる役割と、関節の位置を安定にする働きをしています。(順天堂大学医学部附属順天堂医院 整形外科・スポーツ診療科より)』
(画像:日本赤十字社)
受傷した後は、断裂した靭帯からの出血によって関節内に血液が溜まり、膝が腫れて動かしにくいのですが、2週間から3週間で腫れは引いていき、何事もなかったかのように普段の生活に戻れます。
競技スポーツに復帰しない場合、手術は必須ではないようですが、断裂した靭帯が再生することはほぼありませんので、徐々に膝がずれたり、膝くずれ(膝がカラダを支えることができず、ガクッと力が抜ける症状)を繰り返すことで膝の機能が悪化することも多いことから、競技スポーツをされない方も、長い目で見れば靭帯再建術で治したほうがよいとされているそうです。
私は4月に靭帯再建術が決まったので、どのような手術方法なのかも少しご紹介します。
『前十字靱帯再建術とは、基本的には膝に小さな穴を3~4カ所開け、そこからカメラ(膝関節鏡)や手術道具を挿入して行います。 切れた靭帯同士はつなげることができないので、多くの場合、患者さん自身の太ももの裏の靭帯を採取して前十字靭帯の代用靱帯を作成します。 解剖学的に元々あった前十字靭帯に沿うように太ももの骨(大腿骨)とスネの骨(脛骨)にトンネルを掘り、 作成した代用靭帯を通します。 傷はカメラを入れる為の1.5㎝程の傷が2~3か所、靭帯を採取する為の4㎝程の傷が1か所出来ると思って下さい。(日本赤十字社 静岡赤十字病院HPより)』
靭帯再建手術をするにあたり、術前と術後のリハビリが非常に大事といわれており、リハビリを怠ると膝の曲げ伸ばしがうまくいかず、まともに歩けなくなるといわれています。リハビリやトレーニングをしっかり継続していけば、術後約8か月で完全復帰することができるといわれているので、ひとまずそこを目標にしようと思っています。
所内の皆さんのご理解ご協力のもと、4月から暫く休職させていただきますが、経過報告も兼ねて復帰の際には事務局便りでお伝えできればと思っています!